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How to Buy Philippine Art from Japan

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How to Buy Philippine Art from Japan

このサイトや、フィリピンのギャラリーやアーティストのウェブサイト・SNSを眺めていて、

「この作品、うちの部屋にあったら素敵かも」と思った方へ

1. まず、どこへ連絡すればいいの

フィリピンの現代アートの多くは、アーティストご本人か、その作家さんを扱うギャラリーを通じて販売されています。

- 作品がギャラリーのお取り扱いなら、ギャラリーに連絡するのが基本です。

公式サイトのお問い合わせフォームか、公式Instagramが一般的な入口。InstagramのDMもきちんとした連絡手段として使われています。

ギャラリーが扱っている作品について、作家さんご本人に直接「売ってください」「安くなりませんか」と持ちかけるのは、国際的なアート界では少し無作法とされることがあります。作家さんとギャラリーの信頼関係を大切にする意味でも、発表元のギャラリーがある作品は、まずそちらへ。作家さんがご自身で販売なさっている作品(ギャラリーのお取り扱いがないもの)なら、ご本人のInstagramに直接ご連絡しても失礼にはあたりません。

当サイトは作品販売を行なっていません、しかしご紹介している作品について、英語のやりとりに不安がおありでしたら、こちらのサイトの【お問い合わせ】から間に入ってお手伝いすることもできます。どうぞお気軽にご相談ください。

2. お値段と条件の確認

フィリピンのギャラリーでは、作品の価格を公開せず「お問い合わせに応じてご案内する」スタイルが一般的です。ですから、お値段を尋ねることはまったく失礼ではありません。お返事には通常、フィリピン・ペソ(PHP)か米ドル(USD)で金額が示されます。

このとき、あとで「こんなはずでは」とならないように、確認しておきたいのは次のようなことです。

-お値段に額装は含まれているか

- 日本までの送料・梱包費・輸送保険料は別途いくらか(「日本の自宅に届くまでの総額」を出していただくのがいちばん確実です)

- フィリピン側の輸出手続き(後ほどご説明します)はどちらが行うのか

- お支払いの方法と通貨は何か

そして、DMのやりとりだけで済ませずに、金額・作品名・条件が書かれたインボイス(請求書)をPDFなどの書面で発行してもらいましょう。海外送金や輸入通関のときにも必要になる、大切な書類です。

3. お支払い

海外のギャラリーとのお取引では、銀行送金(海外送金)、PayPal、クレジットカードの決済リンクなどが使われます。どの方法になるかはお相手によって違うので、ご案内に従ってください。

ここで、どうか心に留めておいていただきたいことがいくつかあります。

初めてのお相手に大きな金額を送る前に、そのお相手が実在するかを確かめること。

公式サイト、Instagramの投稿履歴、実際の展示やアートフェアへの出展記録などを確認して、少しでも「あれ?」と思うことがあれば、送金を急がないでください。

請求書のお名前と、振込先の口座名義が一致しているかも見ておきましょう。それから、「振込先が変わりました」というメールやDMは、世界中で多発している詐欺の典型的な手口なんです。もし振込先の変更を告げられたら、必ず別の連絡手段(公式サイトに載っている電話やメールなど)でご本人に確かめてから送金してください。

- 高額のお取引では、内金(デポジット)+残金という分け方をご相談できることもあります。全額前払いが不安なときは、遠慮なく聞いてみて大丈夫ですよ。

- 送金手数料をどちらが負担するか、為替レートによって、思ったより支払額が増えることがあります。「手数料はどちらの負担ですか?」と先に確認しておくと安心です。

- DMのスクリーンショット、請求書、送金の控えなど、記録はぜんぶ残しておきましょう。

正直に申し上げると、海外の売主さんとのお取引には日本の消費者保護の仕組みが及びにくく、万一のときの取り戻しは簡単ではありません。

だからこそ、信頼できるお相手と、記録の残るかたちでお取引することが大事です。

4. フィリピン側の輸出手続きのこと

意外と知られていないのですが、フィリピンには文化財を守るための法律(国家文化遺産法など)があって、美術品を国外へ送るときに、政府機関(NCCA=国家文化芸術委員会など)の輸出許可や、「文化財にはあたりません」という証明が必要になる場合があるんです。

現役の作家さんの新作でしたら手続きは比較的シンプルで、普通はギャラリーや輸送業者さんが代行してくださいます。

ただ、個人間のお取引では見落とされがちなところなので、「輸出に必要な許可や書類はそちらでご手配いただけますか?」とひとこと確認しておくと確実です。制作から年月の経った作品は審査が慎重になることがありますので、輸出許可や文化財は否かの証明は必ず事前にお確かめください。

5. 輸送

絵画は、額を外してキャンバスを筒状に巻いて送る方法と、額装のまま(またはキャンバスのまま)木箱に入れて送る方法があります。巻いて送ると送料は抑えられるのですが、絵具の厚い作品や年月の経った作品では絵具の層を傷めてしまうこともあるので、輸送方法は売主さんとよくご相談を。小さめの作品なら、DHLやFedExなどの国際宅配便で、発送から1〜2週間ほどで届くのが一般的です。

あわせて、こんなことも確認・お願いしておきましょう。

- 購入額をカバーする輸送保険付きの発送かどうか(保険の申告価額もご確認を)

- 発送前に、梱包する前の作品の状態写真を送っていただくこと(作品のコンディションの記録になります)

- お手元に届いたら、開梱の様子と作品の状態を、すぐに写真や動画で記録すること。万一の破損のとき、保険の請求には期限があるので、早めに輸送業者さんと売主さんへご連絡くださいね。

6. 税金のお話(ここがいちばん知られていません)

日本に美術品を輸入するとき、「関税が高いのでは……」とご心配なさる方が多いのですが、実は——

絵画・素描・版画・彫刻といった美術品の原作は、日本では関税がかかりません(無税)。※1

ただし、輸入時の消費税は別なんです。作品が日本に着いたとき、課税価格に対して消費税(合計10%)がかかり、ふつうは配送業者さんが立て替えて、お受け取りのとき(または後日の請求書)に、立替手数料とあわせて請求されます。「関税はゼロ、消費税はあり」と覚えておくと、請求書が届いても慌てずにすみますよ。

なお、課税価格の計算のしかたは、輸入のかたちによって変わります(ご自分で楽しむための個人輸入と、事業としての輸入では計算が異なります)。※2

- ※1 複製品や量産品など、「原作」にあたらないものは扱いが違うことがあります。

- ※2 税関の制度は改正されることがあります。特に高額な作品をお求めの場合は、最新の情報を税関(customs.go.jp)でご確認いただくか、配送業者・通関業者・税理士さんにご相談いただくのが確実です。

7. お手元に残しておきたい書類

作品と一緒に、こんな書類を受け取って、大切に保管しておくことをおすすめします。

- インボイス(請求書・領収書)——お支払いと輸入通関の証明に

- 作品証明書(Certificate of Authenticity)——作家さんやギャラリーが発行する、真作であることの証明です。将来の売却や保険、ご家族への相続のときに、大きな意味を持ちます

- 作品の状態写真と、売主さんとのやりとりの記録

それから、法律のことをひとつだけ。作品をご購入されても、著作権は作家さんに残ります。 お部屋に飾ること、ご自身のSNSに「うちに来ました」と載せることは通常問題ありませんが、作品の画像を商品にしたり商用利用したりする場合は、作家さんの許諾が別に必要になります。

8. 最後に

初めての海外からのアート購入は、わからないことだらけで当然です。当サイトでご紹介している作家さん・ギャラリーに関することを、NIN.DOTがお手伝いをします。「この作品が気になっている、まだ買うか未定だけど、質問してみたい!」——その段階からで大丈夫です。

なお、NIN.DOTの役割は連絡と情報のサポートです。売買契約そのものは、ご購入者さまとギャラリー(または作家さん)との間で直接結ばれることを、あらかじめご了承ください。

アートを買うことは、その作家さんの次の制作を支えることでもあります。フィリピンから日本へ、一枚の絵が旅してくる。その道のりごと、楽しんでいただけたら嬉しいです。

*本記事は一般的な情報のご案内であり、法的助言・税務助言ではありません。個別のお取引については、税関、通関業者、弁護士・税理士などの専門家にご確認ください。(2026年7月時点の情報に基づいています)