1987年生まれ。マニラ在住。絵画(油彩)、写真。
カディン・ティウさんは、布のひだや花びらの重なりを、線と色の流れに変えていく画家です。作品の起源は、自分で撮った一枚の写真。布地や衣服、花を接写した画像をもとに、キャンバスの上で線を引き、折り、重ね、包み込むうちに、もとの姿は少しずつ溶けて、目には見えなかった奥行きと空気が立ち上がってきます。「見ること、見えること、感じとることの境目」を、そっと揺さぶってみたい。彼女はそう語ります。派手さはないけれど、近づいて眺めるほどに静かな物語が層になって現れる。その「静けさ」こそが、ティウさんの作品の持ち味です。
もともとは写真から表現を始めました…