1986年、バギオ生まれ。絵画(油彩)、溶接スチール。
アントン・マラリさんは、フィリピン北部の高原都市バギオに生まれ育った画家です。バギオは「花の都」と呼ばれる街。その記憶は、彼の代名詞ともいえる花と女性の絵に、いまも息づいています。菊や草花の繊細な線が女性の顔や体をやわらかく覆い、金色の線や輝きが夕暮れのような光を添える。眠っているのか、夢を見ているのか、待っているのか。あえて読み解けないままにされた画面は、「過去と未来を同時に描く精緻な描写」だと本人が語るように、時間のはざまに私たちを誘います。
フィリピン大学バギオ校で美術を学び、2005年ごろからバギオとマニラで活動を始めました。…